|
第二回目の今日は『体験的・使えないジャパニーズイングリッシュの真相』に迫る! |
|
 |
| |
Q.ヨーロッパの俳優教育に興味を持って、イギリスの演劇学校にいきなり留学しちゃった鴻上さん、もちろん学校の授業は英語オンリーだったんですよね。
A.そう、まわりは全部ネイティブスピーカー、授業はすべて美しきクイーンズイングリッシュ。
そんなところにいきなり混ざっちゃって、最初の授業で出てきた単語が「骨盤」「鎖骨」「肋骨」だもの。どんなに英語が堪能でも、これじゃわかんない(笑)
|
|
 |
| |
Q.語学学校には行かなかったんですか。
A.最初の一ヶ月はもちろん英語学校に行って、家庭教師にもついて、とにかく猛烈に勉強した。寝る時以外は食事の時も、トイレの時も、お風呂の中でも英語のテープを流して英語漬け。あんなに勉強したのは学生時代もなかったっていうくらい。それでもネイティブのど真ん中に放り出されたら、もう全然使いものにならない。とくに相手のいってることがまったく聞き取れない、これは致命傷だったね。
|
|
 |
| |
Q.それだけ勉強しても使えなかった?
A.何がくやしいって、耳で聞いてもわかんない単語が書いてもらうとよく知ってる単語だったりすること。つまりオレたち日本人が受けてきた英語教育は、コミニュケーションの手段というより、ただの受験勉強だってことなんだよ。さっきの「骨盤」はちょっと特殊だったけど、たとえば授業中、先生が「今日は○○の訓練をします」っていうのは、ある種のテキストイングリッシュでなんとか理解できるんだけど、マンツーマンで質問しようものなら、相手はネイティブの発音でワーッとくるからもう全然わかんなくなっちゃう。
|
|
 |
| |
Q.そういう聞き取れないレベルから、どうやって授業を聞けるまでになったんですか。
A.まあ、考え方のヒントみたいのがあって。たとえば日本人は日本っていう単語がニホンでもニッポンでもあまりこだわらないでしょ。なぜかといえば最初から、頭の中に“日本”っていう漢字がイメージされているから。日本語は視覚的な言語なんだよね。でも、英語っていうのは聴覚言語だから音がすべて。MIKEがマイクなのか、マイグなのかが非常に重要になってくる。
日本人は英単語を覚える時にスペルを書かないと安心しないけど、本当は耳の聞き取りだけで覚えた方がいい。文字を書くことによって惑わされがちな文化を持っているから。
|
|
 |
| |
Q.なるほど。文化的な環境の違いを認識しておくことも重要なんですね。
A.あと、発音の面からいえば、日本語っていうのはすべての音素が子音プラス母音で出来ていて、声帯が震えるように発音される。ノドを触りながら、ごはん、しゃもじってしゃべってみると、ホラわかるでしょ。一方、英語っていうのは子音だけの言葉もあるから、そういう言葉の発音では声帯は動かない。なのに、ほとんどの日本人がノドを震わせて発音してしまうんだよね。だからネイティブに通
じない英語になってしまう。
子音だけの単語の場合には、自分のノドを確かめながら震えないように訓練すればいい。そうすればネイティブに通 じる発音を覚えられるし、自分も次第に発音になれて聞き分けられるようになっていくから。
|
|
 |
| |
Q.すごい理論的に考えている。じやあ、そんな鴻上さんの体験的オススメ学習法を教えて下さいますか?
エイゴクラブメンバーの東智一さんからも「英語の勉強法で最も効果的なやり方が知りたい」という質問が来ています。
A.まず、リスニングが7割。とにかく聞いて聞いて聞きまくる。で、そこではじめて字ヅラを見てみると、ああこの発音はこの単語のことをいってたんだと頭が納得する。つぎにスピーキングで2割。スピーキングは聞いた言葉をその場でリピートするヤツね。この時、気を付けたいのがネイティブの速度、リズムを正確に真似するってこと。英語には"アイアンビック"という固有のリズムがあって、このダダーン、ダダーンっていうリズムがネイティブにとっては気持ちいい会話のリズムなのね。だからテープでも実際の会話でも、このリズムを一生懸命リピートして覚える。で、最後の1割で読み書き。でも、これはやらなくてもいいくらいのオマケ。以上がボクの提案する勉強法かな。
|
留学先のギルドホールスクール前にて
「喜びも悲しみもここから始まった・・・」
|
|
|
明日は『体験的・使えないジャパニーズイングリッシュの真相2』
|
|