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第一回目の今日は『英国数百年の歴史を盗め』 |
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Q.まず、劇団も個人のお仕事ももろもろ抱え、多忙な身の上である鴻上さんが1年間も海外留学してしまった理由からお伺いしたいのですが。
A.カンタンにいえば、ワークショップという俳優教育法を勉強したかったから。始まりは僕の劇団の俳優が2人、外国人演出家が演出する公演に出て、彼らのワークショップを経験してきたことがあった。これがけっこう面
白い練習法だったんだけど、2人は全然違う演出家と別々の仕事をしたのに、中身はまったく同じやり方だったのね。それでちょっと興味を持ったワケ。
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Q.ワークショップとは具体的にどういうものなんですか。
A.人間を開放してあげる方法っていうのかな。実際には芝居の脚本に入る前に、心と体をリラックスさせて、自由になるためにやるほぐしのようなものなんだけど。こういう方法については、ボクも今まで自分なりのやり方を開発して使ってきた。でも、さっきの彼らの実例を見て、ヨーロッパの国々では何百年と蓄積されてきた俳優の訓練方法が共有の財産になっているんだなって実感したのね。
あちらは地続きだから、東京―静岡間ぐらいの距離の移動でもう違う国にたどり着いちゃう。どこかでステキな自己解放のための方法が発明されたら、1年後にはもうみんなに伝わってるんだよね。それなら何も極東の果
てでオレがシコシコやらんでも、それをもらいにいっちゃいましょうとなった。
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Q.なるほど。じゃあ、お芝居を勉強しにいったワケではないんですね。
A.ヨーロッパの演劇って文学の立体化だから、芸術作品としては優れていても、ワクワクする躍動感とか、芝居小屋の暗闇に潜む禍々しさみたいなものとはほど遠い。一時期、バブルの頃とか日本に金があったから向こうからもジャンジャン来てたけど、こんなのテキでもなんでもないなって思ってたもん。
でも、ワークショップっていうのはその台本に入る前のレッスンで、はじめて顔合わせした俳優や演出家がじゃあこれからひとつの芝居を一緒にやりましょう、そのためにはもっとお互いリラックスしようっていうプロセスだから、これはあっちの方がスゴイ。
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Q.スゴイ?
A.日本だと良くも悪くも単層の文化で、同じ顔つきで同じ言葉をしゃべってるから分かり合えるだろうという前提がある。でも、向こうは国もごちゃ混ぜ、言葉もバックボーンも違う。さらに日本と違って劇団があまりないから俳優は個人活動が多く、公演もプロデュース的なスタイルが多いから、ますますその場で打ち解ける方法が重要になってくる。むこうのワークショップがシステマティックで使いやすいというのは、実際そうじゃないと困るから発達したんだと思う。
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Q.日本の演劇界でも最近、ワークショップという言葉を聞きますが。
A.劇団を維持してやっていくのはいい面 もあるけど、マンネリになって面白くないともいえる。だったらもっと幅を広げて違う畑の人ともやりましょう、それにはすぐに親しくなる方法が必要、ということでワークショップが注目されてきている。ま、オレは先見の明があったってことね。当然だけど(笑)
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KOKAMI@network vol.2
『プロパガンダ・デイドリーム』
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明日は『体験的・使えないジャパニーズイングリッシュの真相とは?』
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