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Film Review
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
The Lord of the Rings -The Return of The King-
20世紀最大のファンタジー『ロード・オブ・ザ・リング』全3部作。いよいよ完結編『王の帰還』(The Return of The King)が完全映画化。

ドラクエなど現代ゲームの元祖と言われる壮大な冒険物語の最後には、いったい何が待っているのか。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』配給:日本ヘラルド映画、松竹 公開:丸の内ピカデリー1他全国松竹・東急系にて2月14日より公開!

English in the film
英語レベル: 中上級 
英語についてのコメント:
 

英語はシンプルで聞き取りやすい。ほとんどは訛りを感じないニュートラルではっきりした発音だが、主人公の付き人でホビット族のピピン(ビリー・ボイド)の発音は、強いスコットランド訛り。独特のリズムもあり、やや聞きづらい。
『ロード・オブ・ザ・リング』第1部、第2部に比べ、セリフのない戦闘シーンが多く、戦いのシーンでは、いわばミリタリー(軍隊)用語や言い回しが多用されている。多くは短い命令形で、人に命令する立場の英語。動詞本来の意味が再確認できる。

『ロード・オブ・ザ・リング』全編を通して言えることだが、独特の固有名詞が多いため、ある程度の予備知識は必須。物語の中だけで使われる国の名前や、多数の登場人物など、映画では展開も早く、予備知識がないと楽しめない上、英語が聞き取れない場合も、英語力不足が原因なのか、独特の固有名詞がわからないからなのか判別できない。

本作を観る前に、原作を読むか、映画『ロード・オブ・ザ・リング』第1部と第2部を観てから劇場に足を運ぼう。

ちなみに、『ロード・オブ・ザ・リング』の「ロード」を「Road」(道)だと思ってタイトルを「指輪の道」だと思い込んでいる人も多いのだが、正しくは「Lord」で、「支配者、君主、王」という意味。なので、タイトルは「指輪の王」という意味になる。


『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』オフィシャルサイト
日本語英語

ボキャブラリー&フレーズ
(台詞の日本語訳は実際の字幕とは異なります)

・master

ご主人様
・sword
・courage 勇気
・fellowship 仲間
・bond(s) 結束
・forsake 見放す
・ranger 武装パトロール隊員、奇襲隊員、歩き回る人
・This day, we fight!
(今日が決戦の日だ!)
・Give him the sword of the king.
(彼に王の剣を与えよ)
・Become who you're born to be.
(自らの運命を生きよ=王になれ)
・Whatever happens, stay with me.
(何が起こっても、私と一緒に)
・All you have to decide is what to do with time that is given to you.
(お前が決断しなくてはならないのは、与えられた時間で何をするかということだ)
・The precious is ours.
(宝物=指輪は我々のものだ)

映画の種類:冒険ファンタジー


ワールドプレミアでのリヴ・タイラー

原作『ロード・オブ・ザ・リング』(邦題『指輪物語』)は、ドラクエ(ドラゴン・クエスト)など現代のゲームの元祖と言われる20世紀最大のファンタジーだ。ファンタジー大国イギリスで生まれた。『不思議の国のアリス』『ナルニア国物語』など、イギリスの大学教授で名作ファンタジーを書いた人物は多いが、『ロード・オブ・ザ・リング』も、イギリス大学教授で作家のトールキン(J.R.R. Tolkien 1892 - 1973)が1954-55年に書いたもので、空想の世界「ミドル・アース」(中つ国)を舞台にした壮大なサーガ(saga:冒険物語)だ。英語圏では、誰でも知っている物語。

有名な物語が映画化された場合、原作に比べて見劣りしてしまうものがほとんど。そんな中、映画『ロード・オブ・ザ・リング』は、原作ファンをも唸らせる出来ばえ。しかも、続きモノは、1部、2部、3部と進むほど影の薄い作品になりがちなのに、『ロード・オブ・ザ・リング』は、後編ほど迫力を増す。

これほどファンの多い壮大な物語を見事に映画化したのは、ピーター・ジャクソン監督。撮影ロケは、3部とも監督の母国ニュージーランドで行われた。迫真の演技で主人公フロドを演じたのはイライジャ・ウッド。第1部の純真で誠実なフロド、第2部の指輪の魔力に蝕まれていくフロド、そして本作『王の帰還』では、驚くべきもう一つの顔を見せる。三部作を通して最もキャラクターが変化し、高度な演技力を要求された大役をつとめあげた。

上映時間は3時間23分もあるのだが、観客を引き離さない展開で、時間的長さは感じさせない。「その後は皆さんのご想像におまかせします」といった中途半端な終わり方はせず、旅の仲間の今後の様子まで丁寧に描く。見応え十分な完結編。

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■Story

『ロード・オブ・ザ・リング』(指輪物語)は、簡単に言ってしまえば、魔の指輪を棄てに行く物語だ。この指輪は、世界を破滅に導く恐ろしい魔力を秘めている。暗黒の冥王サウロンが指輪を手にすれば、全世界は闇の支配下となってしまう。世界を守るためには、誰かが指輪を破壊しなければならない。しかし、この指輪を破壊する唯一の方法は、サウロンが支配する地、モルドールにある火の山オロドルイン(Orodruin, the Fire-mountain)の滅びの亀裂(the Cracks of ?Doom)に投げ込むしかないのだ。

恐ろしい力を知らずに指輪を預かることになったのは、主人公フロド(イライジャ・ウッド)。フロドは、小人のホビット族だ。指輪の邪悪な力を知った魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)のアドバイスで、世界を守るため、指輪を破壊する旅に出る9人のチームが結成される。ホビット族、人間、ドワーフ、エルフからなる旅の仲間の前には、サウロンの放つ闇の勢力が立ちはだかる。

第1部『旅の仲間』では、魔法使いガンダルフが悪鬼バルログと戦って地の底に落ち、ホビット族のメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)は敵のオークたちにさらわれ、旅の仲間は3手に別れてしまう。

第2部『二つの塔』では、三つに分かれた仲間のそれぞれの旅路を追う。フロドたちと離れ離れになったアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)、レゴラス(オーランド・ブルーム)、ギムリ(ジョン=リス・デイビス)の3人は、太古の不思議な森で白の魔法使いとして甦ったガンダルフと再会。そして、彼らはサルマン軍から攻撃を受け、滅亡の危機に瀕している人間の国「ローハン」へと向かう。壮絶な闘いの末、言葉を話し歩くことができる木、森の守護者 Treebeard(木の鬚)たちの参戦もあり、ヘルム峡谷でサルマンの軍に辛うじて打ち勝つ。フロドに仕えるサム(ショーン・アスティン)のセリフ「That there's some good in this world, Mr. Frodo. And it's worth fighting for.」が感動的。

第3部『王の帰還』では、フロドとサムが道案内役のゴラムとともに滅びの山を目指す。指輪に魅せられ、なんとか奪い返そうと企むゴラム。サムは、ゴラムが自分たちを殺そうとしていると疑うが、フロドはサムの忠告に耳を貸さず、ゴラムの策略にはまり、巨大な雌蜘蛛シェロブに襲われてしまう。 

一方、アラゴルン、レゴラスらは、魔法使いサルマンの本拠地であったアイゼンガルドへ向かう。そこでメリー、ピピンとついに再会を果たす。しかし、喜びも束の間、サウロンの魔の手は、もう一つの人間の国「ゴンドール」へと迫っていた。旅の仲間と中つ国の人々はゴンドールの首都ミナス・ティリスに集結し、立ち向かうが、その戦いで多くの命が失われてしまう…。

タイトルの『王の帰還』の“王”とは、アラゴルンのこと。ゴンドール王の末裔でありながら、レンジャー(ranger:さすらい人)として生きていたアラゴルンは、本編で、権力のためではなく、中つ国のために王としてゴンドールに帰還することを決意する。

フロドとサムは滅びの山の亀裂に無事たどり着け、指輪を投げ込むことができるのか? 世界は闇の支配から救われるのか? 旅の仲間はもう一度めぐり逢えるのか? ──すべては、この『王の帰還』で明かされる。

Information
●監督
(Directed & Produced by)
ピーター・ジャクソン
●脚本
(Written for the Screen by)
フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
●原案(Story by) J.R.R.トールキン
●音楽(Music by) ハワード・ショア
●キャスト (Cast)

リヴ・タイラー
(アルウェン)
ヴィゴ・モーテンセン
(アラゴルン)
ショーン・アスティン
(サム)
ケイト・ブランシェット
(ガラドリエル)

●配給: 日本ヘラルド映画
松竹
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