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Film Review
ミュンヘン
Munich
Munich
TM & (C) 2005 DREAMWORKS LLC./Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
1972年のミュンヘン・オリンピックで11人のアスリートが殺された。深い哀しみの中、政府がくだした決断は「報復」―――

2006年2月4日(土)より、丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にて拡大ロードショー


主演のエリック・バナが来日!
『ミュンヘン』キャストの来日記者会見&舞台挨拶フォトギャラリーはこちら

English in the film
英語レベル: 中級〜上級 予告編 英語のセリフ&日本語訳 
英語についてのコメント:
 


Troy映画の原題であるドイツの都市「Munich」、日本語では「ミュンヘン」と言うが、英語では「ミューニック」と発音する。外国人の友達に「ミュンヘン」を観た、と言っても通じないので注意。映画では、中東、ヨーロッパの都市名が出てくるが、Munichと同様、普段、日本語で聞き慣れている発音と英語の発音が違うものがあるので、以下に挙げたものだけでも観に行く前にチェックしておこう。

・Munich :ミューニック (ミュンヘン)
・Geneva :ジェニーバ (ジュネーブ)
・Jordan :ジョーダン (ヨルダン)
・Athens :アスィンズ (アテネ)
・Israel :イズレィル (イスラエル)
・Palestine :パレスタイン (パレスチナ)
※()内は日本語読み

また、映画には、イスラエル、ヨーロッパなど、いろんな国のアクセントがある英語が登場するので、慣れていないとリスニングが難しく感じるかもしれない。ただ、映像を観ているだけでもストーリーの大筋は理解できる。主演のエリック・バナもイスラエル人という設定のため、イスラエルアクセントの英語を話す。この役のためにイスラエル出身の人にコーチをしてもらったり、いろんなテープを聴いたりして習得したそうだが、普段、私たちも聞く機会が少ないイスラエルアクセントの英語、ぜひ映画で聞き取ってみては?

  映画の中に出てくる重要ボキャブラリー
 
hostage :人質
mission :特命
assassination :暗殺
evidence :証拠
double agent :二重スパイ
general :将軍
KGB =Komitet Gosudarstvennoy Bezopasnosti:
旧ソ連の国家保安委員会
CIA =Central Intelligence Agency:
米中央情報局
ETA =Euskadi ta Askatasuna:
バスク祖国と自由(スペイン北方のバスク地方の独立を求める過激派)
IRA =Irish Republican Army:
アイルランド共和国軍(北アイルランド独立のための民兵組織)


映画の種類:
ヒューマンドラマ

Munich

1972年のミュンヘン・オリンピックで、11人のイスラエル人アスリートが殺された。犯人は、パレスチナのゲリラ。イスラエル政府は、報復を開始する。実際に起きた事件を基に、スティーブン・スピルバーグ監督が『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』に続いて手がけた、史実を扱った最新作。全米では、2005年12月に公開、アカデミー賞に5部門、ゴールデン・グローブ賞に2部門ノミネートされるなど、社会的な話題となり、注目を集めている。

この映画の背景になっているのは、「パレスチナ問題(A Palestinian problem)」だ。第1次世界大戦時、イギリスが、自国に有利に物事を進めるため、アラブ人とユダヤ人の両方にパレスチナでの建国を支持・約束したことに端を発するこの問題は、現在もイスラエルとパレスチナ自治政府の間で、テロが頻発しており、中東平和に影を落としている。

こういった根深い問題を背景にオリンピックでの襲撃事件が起きる。主人公アヴナー演じるエリック・バナが暗殺チームのリーダーとして任務を遂行するが、人を殺したこともない彼はやがて、見えない恐怖や狂気にさいなまれ、ストーリーが進むにつれて「報復は正しいのか?」という葛藤が大きくなっていく。アヴナーはじめ、その他のメンバーも誰ひとりとして冷酷な殺人マシーンというわけではなく、誰もが「人間」の心を持っている。しかし暗殺を続けなければならない現実、その葛藤は、観る者に、いたましいほど伝わってくる。

Munich 主演のエリック・バナが、記者会見で語ったこの映画のコンセプトは、「娯楽性の高いスリラーとしても楽しめること」「報復の連鎖」「純粋さの喪失」そして「故郷(home)」。homeには、家庭という意味もあり、映画でも、アヴナーと妻、そして生まれたばかりの愛しい娘との「家庭」が描かれている。同時に、アヴナーが暗殺した人たちにも、それぞれ「家庭」があり、「故郷」を望んでいる、という対比が観客の胸をざわめかせる。

「誰にでもそういうもの(home)を求める権利がある、非常に大きなテーマだ」とエリック・バナがコメントしているように、観客は何が正しいのか、それを判断するのは非常に難しいだろう。この映画は、イスラエル側が主人公として設定されているが、どちらかの側が正しい、というようには描かれておらず、どちらかに感情移入もできない。ただ伝わってくるのは、人殺しのむなしさ、報復はさらなる報復を生む、という事実だけだ。

重いテーマを扱っているため、観る方にも、それを受け止めるだけの心の準備が必要だが、「平和」というメッセージが胸に深く刻まれる、傑作と呼べる作品だろう。

『ミュンヘン』公式サイト( 日本語英語

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■Story

1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピック開催中、パレスチナゲリラ「ブラック・セプテンバー 黒い九月」によるイスラエル選手団襲撃事件が起こった。

激怒したイスラエルの機密情報機関である「モサド」は暗殺チームを編成、報復を企てる。リーダーに任命された一人の男、アヴナー(エリック・バナ)。人を殺したことなどない彼は、愛国心と哀しみを胸にヨーロッパに渡る。妊娠7ヶ月の妻を残して…。

他4人のスペシャリストとともに、アラブのテロリスト指導部11人を一人一人消して行くアヴナー。指示を受けるがまま任務を遂行、見えない恐怖と狂気の中をさまよう男たち。私たちは正しいのか? 果たしてこの任務に終わりはあるのか? そして、愛する家族との安らぎの日々は待っているのだろうか…。

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■Trailer 予告編

※スタートボタンを押すと予告編が始まります(ファイルサイズは約4MBです)。
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■Words from the film 英語のセリフ&日本語訳

Ephraim : We have eleven Palestinian names.
Each had a hand in planning Munich.
エフライム: 11人のパレスチナ人のリストがある。事件を計画したやつらだ。
Ephraim : You're going to kill them one by one.
We deposit money into a box that doesn't exist.
エフライム: 1人ずつ殺すんだ。偽名口座に金は入れる。
Avner : Am I alone?
アヴナー: 俺は1人で実行するのか?
Ephraim : You will have four others. They know useful things like; documents, cars, cleanup.
エフライム: 他に4人いる。書類の偽装、車両、後始末などのエキスパートたちだ。
(日本語は意訳です)

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Information

●監督
(Directed by)
スティーブン・スピルバーグ
●脚本(Screenplay by) トニー・クシュナー、エリック・ロス
●撮影
(Director of Photography)
ヤヌス・カミンスキー
●音楽
(Music by)
ジョン・ウィリアムス
●美術
(Production Designer )
ロッド・マクリーン
●キャスト (Cast)

エリック・バナ(アヴナー)、ダニエル・クレイグ(スティーヴ)、キアラン・ハインズ(カール)、マチュ−・カソヴィッツ(ロバート)、ハンス・ジシュラー(ハンス)、ジェフリー・ラッシュ(エフライム)

●配給: アスミック・エース


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