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ボウリング・フォー・コロンバイン
Bowling for Columbine

ホワイトハウスから「危険人物」と認定されたされたジャーナリスト、マイケル・ムーアが、銃社会アメリカを斬る!
世界が快哉を叫んだ話題のドキュメンタリー映画。

第75回アカデミー賞、ドキュメンタリー長編賞ほか、世界中で22の賞を受賞!

「ボウリング・フォー・コロンバイン」
配給:ギャガ・コミュニケーションズ 
公開:恵比寿ガーデンシネマほか全国で絶賛上映中!
English in the film
英語レベル: 中級〜上級 
英語についてのコメント:
 

ドキュメンタリー映画なので、そのほとんどは色々な人へのインタビューで成り立っている。マイケル・ムーア自身が比較的ゆっくり質問し、しかも聞きたいことを二度繰り返したりするので、難しすぎるということはないが、やはり銃に関する用語などは知らないと聞き取れない。また、全米ライフル協会会長のチャールトン・ヘストン他、多くの人の演説シーンが出てくるが、これらは大衆にわかりやすく、はっきり話しているので、比較的聴き取りやすいだろう。

実際に映画の中の英語を聴いてみたい人は、こちら

映画の種類:ドキュメンタリー

事件当時、コロンバイン高校の生徒で、銃弾に襲われた2人と、犯人が銃弾をテに入れたK-martに直訴

日本で銃を持っているのは、警察とヤクザだけ、というイメージで、一般人が銃を目にすることなどほとんどない。ところが自由の国・アメリカでは、スーパーマーケットで銃が買えるのだ。アメリカ全土にあるスーパーマーケット「walmart」など(日本でいう、ダイエーやイトーヨーカドー)でさえ、銃や弾丸を販売しているのだ!そんな簡単に銃が手に入るなんて、にわかには信じがたい。

では、試しに、インターネット検索エンジンGoogleで「gun/price」をキーワードに検索してみよう。ヒット数なんと1,320,000件! どれだけ簡単に銃が手に入るのか、容易に想像できるというもの。(銃一丁の値段が知りたい人は http://www.usagunsales.com/へ)

アメリカ合衆国憲法修正第2条には、「規律ある民兵(ミリシア)は、自由な国家の安全にとって必要であり、国民が武器を所有し携帯する権利は、損なうことができない」と書いてある。そして、その憲法を盾に、アメリカ最大の政治圧力団体である全米ライフル協会(NRA:National Rifle Association)が、銃規制法案にストップをかけている。

このような状況で、アメリカでは年間11,127人が銃で殺害されている。この数字が多いのか少ないのか。アメリカより銃の所有率が多いカナダでは165人だと言えば明らかだろう。(ちなみに日本では39人)
そんな世界一の銃社会・アメリカにメスを入れるべく立ち上がったのが、ジャーナリスト、マイケル・ムーアだ。

コロンバイン事件の犯人が彼の音楽を聴いていたというだけで糾弾されたロック歌手マリリン・マンソン
マイケル・ムーアは、ミシガン州フリント生まれ。そこは住民の大半がGM(ゼネラル・モーターズ)で働くブルーカラーの町だ。80年代終わり、大量レイオフをおこなったGM会長ロジャー・スミスを追いかけまわす『ロジャー&ミー』という映画で脚光を浴びた。それ以来、ムーアはずっと資本家や腐った政治家たちを追い掛け続けてきた。

彼のトレードマークは太っちょで大きなガタイ、野球帽とメガネ。そして、よれよれのネルシャツにジーンズ、というアメリカ中西部のブルーカラーのスタイルだ。人の良さそうな風貌でカメラとマイクを片手にどこにでも出かけて行って、アポなし取材、というのが彼のスタイルだ。アメリカの「電波少年」ならぬ「電波中年」といったところ。すっと相手の懐に飛び込んでしまう彼のキャラクターゆえ、相手も最初は警戒せずにこやかに迎える。だが、彼が本題を切り出すと、顔色が変わり、無言になったり、果ては逃げ出したり。そしてカメラは相手が態度を翻す様子を一部始終おさめる。これはときに、取材拒否よりもリアルなメッセージとなるのだ。

そんな彼が、今回取り組んだのが、銃社会・アメリカの内部をえぐったこのドキュメンタリー映画だ。

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■Story

カメラ片手にアポなし取材、が彼のスタイル
映画はムーアがミシガン州の銀行に行くところから始まる。その銀行では、預金口座を開設すると景品としてなんとライフル銃をプレゼント。アメリカに行ったことがない人にとっては、まずそこで驚くが、アメリカではスーパーマーケットでも銃や弾丸が手に入るのだ。

日本人からすると、「簡単に手に入るから、銃犯罪が多いのでは?」と単純な疑問が沸き上がる。もちろん、ムーアもこの種の疑問を、俳優で全米ライフル協会会長でもあるチャールトン・ヘストンにぶつける。彼は、自分が銃を所有する理由について「憲法で認められている。それに、持っているというだけで、安心感が得られるんだ」と答え、「なぜ、アメリカから銃がなくならないのか?」という質問をぶつけられると、「アメリカの歴史は血にまみれているからさ。それに、他の国より多くの人種が住んでいるだろう?」と言う。 多くの人種が住んでいるから? じゃあ銃は他の民族を殺すために存在するのか? カナダではアメリカを上回る銃の保有率だが、銃で殺される人の数は、アメリカの100分の1だという事実は? アメリカの歴史が血にまみれているなら、大英帝国やドイツの歴史はどうなんだ?そんな疑問を見ているものにつきつけるのがこの映画だ。

興味深いのは、コロンバイン高校の犯人が銃弾を買った大手スーパー、K-martの本社に、事件で撃たれて一生車椅子になった生徒を連れて銃弾の販売中止を直訴するシーンだ。彼らだけが赴いても、「社長は不在だ」とけんもホロロだったのに、翌日、報道陣を大勢連れて行くと態度は一変、K-martは「90日以内に全店での銃弾の販売を中止する」と約束するのだ。コロンバイン高校での事件以降も、銃犯罪は絶えないが、その理由を専門家は「テレビゲームのせい」「過激なロック歌手のせい」「親のしつけが悪いせい」というが、誰も「アメリカという社会のせい」とは言わない。アメリカが大量の武器製造国だという事実を目の前にしてもだ。もちろん、本当に誰のせいなのか、何が原因なのか、すぐに答えが出るような種のものではない。

ただ、この映画が、アカデミー賞でドキュメンタリー長編賞を受賞し、カンヌ映画祭で55周年記念特別賞を受賞したように世界中で評価され、もちろん本国アメリカでも話題になったことは、アメリカの国際社会での振る舞いや、アメリカ社会そのものについて問い直す機会を世界中に与えたという点で、とても意味のあることだ。そして、k-martに銃弾の販売中止を約束させたように、実際に世の中を、ほんの少しだけど良くしたこの作品は、「自分たちにも何かできることがあるのではないか」と考えるいいきっかけになるだろう。  

ボキャブラリー
銃弾 bullet / cap
銃殺人 firearm homicide
軍事予算 military budget
銃規制 gun control
核弾頭 nuclear warhead
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刊行と同時に Amazon.com で一番の売れ筋となったのが、マイケル・ムーアが書いた『アホでマヌケなアメリカ白人』(柏書房)
Information
●監督
(Directed & Produced by)
マイケル・ムーア
●脚本
(Written for the Screen by)
マイケル・ムーア
●キャスト (Cast)

マイケル・ムーア
チャールトン・ヘストン
マット・ストーン
マリリン・マンソン

●配給: ギャガ・コミュニケーションズ
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